レッド・アゲートのロザリオ

今日は友人が遊びにくる予定だったのだけれど、友だちの体調が崩れたので、予定がぽっかりと空いた。そこで四谷にロザリオ作りに必要なセンター・メダイとクロスを買いに出かけました。
私はクリスチャンではないですし、ロザリオとは縁遠いこと夥しい人間なのですが、先日家人にプレゼントしたラベンダー・フローライトのロザリオがとても優美で素晴らしく、また、たまたま1年ほど前に買ったままのレッド・アゲート8mm玉ビーズが大量にあったことを思い出して、自分でも作ってみようかな〜と思いついたんですね。
実際、ロザリオを作るためには59個のビーズが必要なんですが、そんな大量のビーズ在庫なんて普通は持ってないですよねぇ(^^;。私だって持ってませんとも。
なぜそんなにあったかというと、1年程前にブレスレットを頻繁に作っていた頃に、店頭で深い赤のアゲートを見かけ、「こんな色のレッド・アゲートはこの先ないかも知れないなぁ」ってことで大量に買い込んだのです。しかし予想に反して、ブレスレットにしてみると、その濃い赤がどうにも野暮ったく感じられてお蔵入りになっていたのでした。
そういうわけで、今年の春分の瞬間は、レッド・アゲートのロザリオをせっせと作りながら迎えました。テーブルの上には、この日のために購入したセレナイトのキャンドル・ホルダー。セレナイトは『聖母マリアのガラス』と言われていたそうで、ロザリオ作りに何ともふさわしい雰囲気です。BGMには久々に聴く、ジョスカン・デプレの『Ave Maria Stella』。重厚で繊細な混声合唱が静かに響きます。キャンドルの灯りと小さな電球で照らされた、ほの暗いテーブルのうえで玉を繋ぐ作業をしていると、どこかしら中世の職人のような雰囲気で、ふと懐かしい感じを覚えました。
・・・そんなこんなで誕生したレッド・アゲートのロザリオは、自分で言うのもなんですが、ほんとうに素敵な仕上がりで、ご満悦☆
アゲートの赤い粒がチェーンで連なる様子は、私にとって「血」を連想させるのですが、それには怖い感じやおどろおどろしい重さはなくて、「生命」の発露を感じさせる神秘的で、かつ身近で愛しいものです。
興味深いシンクロだったのは、このロザリオを作り終えるのとほぼ時を同じくして生理になったということ。タイミング的にはそろそろかなぁ・・・という時ではありましたが、あまりにドンピシャな月の訪れ。
このレッド・アゲートが1年というお蔵入り期間を経て、多くのシンクロの中でロザリオとして誕生してくれたことに深く感謝した日でした。そして、その時々の流れに同調した日常の行動の中に、私自身の『祈り』は立ち現れるのだということを実感した日でもありました。